ローキック - LOW KICK

ホーストの代名詞とも言える”ローキック”。

K-1にボクサーなどが出てきてもローキックだけで粉砕されてしまう事が多いほど破壊力が高い。
最近は『アレクセイ・イグナショフのローキックが威力があるし強いんじゃね?』という声もちらほら聞こえないでもないが、やはりローキックといえばホースト!

蹴り方、力の伝わり方、力の緩急、軸の確立、コンビネーション、アウトロー、インロー・・などなど、ローキック1つでとてもとっても奥が深い。

そんな中、世界最高級のホーストのローキックを解説していきたい。

ホーストのローキック原則

@まずは蹴り方。ホーストの構えは左右の足の感覚が広いため、勢いをつけて蹴れるということ。後退しながら蹴ってもこの構え方ならバランスは崩れないはずです。

A次に人間の域を飛び出る正確さ。やはりホーストのローはパワーではなくてここが重要視だと思います。パワーが無くても、太腿に正確に決める技術。やはりホーストはここが突出していると思います。

Bそしてホーストならではのコンビネーションに含めるというもの。クラウベ戦で使った『右ストレート→左フック→右フック→ローキック』というように、最後にローキックを含めるタイプが多いようです。

C他にホーストの鉄壁のガードを応用して蹴る方法。相手からの攻撃中にガードしながらでも蹴れる。そして蹴った後の防御も完璧ならでは。

D後はパンチをフェイントにして蹴る。または相手が前進してきたところを蹴る。など色々あると思います。

E必勝法にもかかわりがありますよね。ボディーブロー編でも書きましたが、ロー(やボディ)で弱らせたところを得意なボクテクで相手を沈める。ってのもホーストの必勝法のひとつだと思います。

 


(他に何か気づいたことがあれば教えてください。)

弱点?

この完璧なローキックを攻略する方法があるのか?と問われれば実はある。

T.サップ戦法

本当に単純な方法。圧力をかけて突っ込んでいけばいいのだ。そうすれば、ローを出せる間合いではなくなる。しかし、相当な圧力をかけなければならないだろう。なぜなら上のCでも説明したが、ガード上からでもホーストはお構い無しに蹴れるからだ。

U.シュルト戦法

多大なリーチの前蹴りで相手を近づけさせず、ローを届かない距離で突き放し、届く距離になればクリンチするというやり方。シュルトほどのリーチがないと実現できない戦法なのだが、これほどつぶしにきく戦法はないと思った。ただ、この方法を使ったら面白くないという以前の問題で、試合としてなりたつのかが不思議である。

 

◎まとめ

やはりローキックはホーストの代名詞。

コンビネーションに含めるといった業やローキックで弱らせたところをお得意のボクシングテクニックで沈めるのは見ていて圧巻。
なんせローキックだけで相手を葬ってきた事でもあるぐらい。

老いてきたといってもこのローキックはまだまだ錆びないはずだ…。


Photo (提供:K-1delusion99様)