完全無比な華麗なテクニックを生み出すためにはの第1歩はまず構えが重要ではないだろうか? とりあえず解析してみた。
ホーストの構え方の利点
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@上半身を相手に向ける。
(懐が深くなりホースト得意とするスウェーバックなどが光る。)
A半前屈立ちで、後ろ足の指先を相手の方に向ける。
(前後の動きが早まる。)
B後ろ足のかかとを結構上げた状態で立つ。
(踏み込みの強さがアップし、パンチやキックの強打が可能。) |
このスタイルによって、前後の動きが早まり、踏み込みの強さがアップしパンチやキックの強打が撃てるようになるのだ。
そして、ホーストのデフィンスで得意なスウェーだってこのスタイルのおかげで一段と磨きがかかる。
ご覧の通り、ほぼ隙がなく完璧なスタイル。しかし、これには弱点も存在するのだ。
<ホーストの構えの弱点>
C左右に動きづらい。
みなさんもこの構えをしてみればわかると思うが、とても左右に動きづらい。
このスタイルでは大幅に股を前後に広げなくてはならないのからである。
以上の点から、左右にステップを踏む事なんて特に難しいといえる。
<苦手な相手>
◎ホーストよりリーチの長い選手
◎圧力のある選手。
先ほど説明したように、左右に動きにくいこのスタイル。前後の動きを最大限に発揮するこのスタイルには長いリーチが必要となってくる。
ホーストは腕・足がとても長くこのスタイルにとてもあっているといえる。しかし、
今のK-1では、身長2mを大いに越すスーパーヘビー級の選手が増えてきている。
今までではホーストのリーチより極端に長い選手などいなかった。そう、左右の動きというものは、さほど必要ではなかったのだ。
そういうリーチが規定外の選手には、まっすぐ踏み込んでパンチやキックを当てるのは非常に難しいといえるだろう。
苦手選手との闘い
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vs セーム・シュルト
5R判定ドロー
【Dynamite! (02/08/28) 】
vs ボブ・サップ
2R2分53秒、KO負け
【K-1 WGP 2002 決勝戦(02/12/07) 】
vs ボブ・サップ
1R終了時、TKO負け
【K-1 WGP 2002 開幕戦 (02/10/05) 】
vs
モンターニャ・シウバ 判定勝ち
【Dynamite!! (03/12/31) 】 |
今まで、K-1ではホーストより極端にリーチの長かった選手なんていなかったので、横にそんなに動く必要というものは特になかった。
しかし、最近はシュルト・サップ・モンターニャなど異常とまで言える体格の選手が増えてきた。
そういう自分よりリーチが長い選手にまっすぐ踏み込んでパンチを当てるというのは相当難しいといえる。
普通はサイドに回りこんでパンチを入れていくべき、しかし先程言った通りホーストの構えでは左右の動きが難しい事がわかる。
これによって、ホーストが巨体な選手に弱いなどと言われるのではないだろうか?
もちろん、そういうファイターとのパワー差・圧力で押されているという面もある。
シュルトに引き分け、サップに2連敗というのはこれだけで片付けられないが、そういう面もきちんと受け取ってもらえたら嬉しい。
まとめ
弱点を解析したとおり、このスタイルによってホーストが巨体な選手に弱いなどと言われているのかもしれない。
しかし、ホーストは2000年以降、ボブ・サップとの2戦以外負けていないという事実。(レミーとの1戦は負けていないと思っています。)
そして、4回の王者に輝いたことにも目を向けて欲しい。
やはり、このパーフェクトとも言えるスタイルでホーストは勝ち進んでいるのであろう。
そしてこれからも・・・
Photo (提供:K-1delusion99様)